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カガクシャネットワークのメルマガ

私が参加しているカガクシャネットワークが発行しているメールマガジンに最近、私のエッセーが載りましたのでご紹介いたします。

カガクシャネットワークにはは日本・海外で活躍する科学者・技術者が参加しており、とても面白いメルマガを発信しておりますので、是非、興味のある方はご登録ください。登録は無料です。

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_/
_/ 『海外の大学院留学生たちが送る!サイエンス・実況中継』
_/ February 2009, Vol. 44, No. 1, Part 1
_/ カガクシャ・ネットワーク → http://kagakusha.net/
_/
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アンケートでだいぶ間隔が開いてしまいましたが、これまで通り、またエッセ
イを配信していきたいと思います。現在のテーマでの配信は、残り4回を予定
しています。それ以降は、先日実施したアンケートで得られたみなさんからの
ご意見をもとに、新しいテーマで配信予定です。今後とも、どうぞよろしくお
願い致します。

さて今回は、アメリカで企業に勤務されている青木さんが、「Ph.D. 取得後の
キャリアを成功させるには~様々なケースから学ぶこと」に関連して、アメリ
カ企業で生き残るための秘訣を紹介してくれます。全2回に渡って配信予定で、
今号では、まず就職活動の第一関門となる、レジュメの書き方に関してです。
レジュメはよく履歴書と訳されますが、日本の履歴書のように写真も貼らなけ
れば、フォーマットも決まっていません。しかし、書くべきポイントは決まっ
ていて、自分を売り込みつつ簡潔にまとめる必要があります。どうぞ、お楽し
み下さい!


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Ph.D. 取得後のキャリアを成功させるには~様々なケースから学ぶこと
アメリカ企業就職サバイバルのためのアドバイス(1)
青木 敏洋
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

(既に他のメンバーの方々が、アメリカ企業に Ph.D. や Master を持つ人た
ちの活躍の場がたくさんあることを書いているので、なぜアメリカ企業就職な
のかについては、ここでは述べません。)

アメリカ経済は、サブプライムの問題に端を発し、世界経済を大混乱に陥し入
れました。銀行を救済するため、多額の公的資金が注入されたり、さらにはジェ
ネラルモーターズ(GM)、フォード、クライスラーという、アメリカ三大自動
車会社が倒産の危機に瀕し、政府に救済を求めたことなどは、記憶に新しいか
と思います。

統計によると、2008年1月から2009年2月までに、アメリカで360万人もの方が
職を失いました。しかもその半数の人々は、ここ 3ヶ月ほどで失業しました。
今後も失業率は上昇することが予想されています。これまで私自身は、大学は
安全だろうと思っていたのですが、カリフォルニア、アリゾナなど多くの州で、
州立大学に対する大きな予算カットが発表され、大学にも不況の波が押し寄せ
ているようです。

このような厳しい状況の中で、多くの方が将来に関して不安を感じていること
と思います。また学生・院生の方ならば、就職について心配しているでしょう
し、仕事をされている方でも、自分の仕事の将来について、不安を抱いている
かもしれません。

しかし、まずお伝えしたいのは、このような不況の中でも、人を探している会
社はある、と言うことです。事実、私も最近、うちの会社に来ないか、とお誘
いを受け、実際に面接に行きオファーを頂きました。

仕事を見つけるための鍵は、ネットワークです。
* 参照:【海外サイエンス・実況中継】Vol. 43, No. 1
* http://kagakusha.net/modules/weblog/details.php?blog_id=118
特にこのような不況下では、ネットワークは益々重要性を増すものと思われま
す。ネットワークとは、日本でいう「コネ」に近いものがありますが、日本で
のようなマイナスイメージは全くなく、むしろ必要かつ優秀な人材をハズレな
しに雇う手段として、非常に好まれています。アメリカでは知っている人を雇
う、知っている人の紹介を最優先する傾向があるからです。

下記の About.com 記事によると、60%あるいはそれ以上の人が、ネットワーク
を通じて仕事を見つけており、ネットワークの優位性を示しています。

http://jobsearch.about.com/cs/networking/a/networking.htm

そのため、オンラインや雑誌、新聞などに掲載されている求人情報に応募する
だけでは、もちろんゼロではありませんが、簡単には面接までたどり着けませ
ん。したがって、教授たちと良い関係を築く、友人のネットワークを広げる、
学会などで様々な人と知り合いになるように努めることは、非常に重要となり
ます。私も学生のときに、先に卒業したクラスメートを通じて仕事を見つけた
ケースを多く見ました。私が卒業するときも、今ほどではありませんが、就職
難だったので、羨ましく思ったものです。大学の同窓会などを通じて、既に卒
業して業界で活躍している卒業生に、ネットワークを広げることもできます。

私も今の仕事は、学会でお会いした方を通じて見つけました。最近面接に行っ
た仕事も、元同じ研究室の友人を通じてのお話でした。LinkedIn.com や
Facebook.com などのソーシャル・ネットワーキング・サービスを利用するの
も一つの手です。もしまだネットワーク作りを積極的に行っていなければ、
是非、今すぐはじめることをお勧めします。

ネットワーク作りの次にお勧めすることは、今すぐレジュメを書くことです。
仕事を探しているときに、学会などでお会いした方にレジュメを送ってくれ、
と言われたことが何度もありました。

日本でもレジュメという言葉が一般的になってきました。しかし、アメリカの
レジュメは、日本でいう履歴書とは少々異なります。専用の用紙があるわけで
はなく、どのように書くかは本人次第です。そうは言っても、レジュメの書き
方にはスタイルがあり、きちんとしたスタイルにしたがって書かなければ、そ
れだけで悪い印象を与えてしまうことすらあります。

そこで、アメリカ企業に応募する際のレジュメの書き方について、実体験から
学んだことを少し紹介したいと思います。なお、私自身もレジュメの専門家で
はないので、あくまで一経験者のアドバイスとしてお受け取りください。

(ちなみに、大学教授・ポスドク職へ応募する場合に書く履歴書は、Resume
ではなく、Curriculum Vitae (CV) が一般的ですが、ページ数が多く、書き方
のスタイルも違うので、このエッセーでは述べません。)

英文レジュメには、以下の項目を1ページにまとめて書くのが一般的です。近
年は、このルールを必ずしも守る必要はないと言われていますが、新卒ならば
可能な限り1ページにし、職務経験が豊富でどうしても1ページでまとめられな
い場合は、2ページとするのが良いと思います。先日、卒業直前の友人からレ
ジュメが送られてきたのですが、何と3ページもありました。明らかに書きす
ぎでしょう。

* 自分の名前、連絡先(住所、電話番号、Email アドレスなど)
* レジュメの目的(Objective)オプションだがつけたほうが良い
* Summary of Qualifications をオプションで付け加えても良い
* 自分の職歴と業績(Professional Experience): 新しい仕事から年代順に
* 技術・知識 (Skills)
* 学歴(Education)
(以下はオプション)
* 資格(免許証の所持は書かない)
* 賞与(Awards & Honors)
* 発表論文・著書(Publications)

日本の履歴書とも重なる部分はありますが、アメリカの場合は、上記の順番は
決まっておらず、各自のスタイルによって、あるいは新卒の場合と経験者の場
合によって、書き方を変えたほうがよい場合があります。例えば、新卒の場合
は、職歴よりも先に学歴を書いた方が良いし、応募しようとしている仕事に直
結した職歴がある場合は、職歴を先に書いた方が良いと言われます。

それでは、これまで実際に自分でレジュメを書いたり、人のレジュメを見たり、
アメリカ人から聞いたりしたことから、レジュメを書く際のキーポイントをい
くつか挙げてみたいと思います。

まず、レジュメは、あなたが応募先の会社に与える第一印象と言えます。そし
て、第一印象は後々まで響くものです。きちんと整理されたレジュメを書くこ
とは、良い第一印象を与えるための第一歩です。

レジュメの目的は、あなたを売り込むことであり、ただ単に過去のあなたの履
歴を列挙するものではありません。応募先の会社があなたを雇った場合、どの
ようなメリットがあるかを推測させるようなレジュメを目指す必要があります。
ただし、売り込むことは大切ですが、嘘を書いてはいけません。生き残りのた
めには手段を選ばない人もいますが、情報が事実でないと発覚すると、あとで
大変なことになります。

レジュメを書くときには、応募するポジションの募集要件に即して書きましょ
う。つまり、応募するポジションに応じて、いくつか異なるレジュメを書く必
要があるということです。企業は会社のニーズに合った人材を探しているから
です。

また、素晴らしいレジュメは、あなたの能力・技術、業績について、明確・正
直・力強く述べると同時に、あなたの能力・成功を裏付ける証拠について言及
します。

それでは目的、Summary of Qualifications、職歴の項を例を挙げながら考え
てみたいと思います。

【例】
<>
Materials engineer/scientist position in the ......... industry
(編集者注:残念ながら、このメールマガジンでは、太字や下線などの文字の
装飾表示ができません。以下、<<***>> と二重括弧で囲まれた箇所は、太字+
下線であることを意味します。また、一行あたりの文字数制限のため、執筆者
の意図通りには改行できていません。ぜひ、一番最後のリンクより、正式な
フォーマットでご覧下さい。)

この例を使って、いくつかのルールを紹介してみたいと思います。まず、
OBJECTIVE をはじめ、前述の各項目、職歴、記述、教育などは、すべて大文字
で書き、さらに太字にします。下線は必要ではないかもしれませんが、太字か
つ下線を引くととても見やすくなるのでおすすめだと、アメリカ人からアドバ
イスをもらったことがあります。

次に Summary of Qualifications はオプションですが、このセクションを上
手く使うと、レジュメをしっかり最後まで読んでもらえる可能性が高くなりま
す。会社は求人広告を出すと、たくさんのレジュメを受け取りますので、スク
リーニング(ざっと目を通して選別する作業)で除外されてしまって、実際に
人材を募集している部署の責任者に読んでもらえないレジュメもたくさんあり
ます。レジュメをきちんと読んでもらうためには、自分がこれまでに成し遂げ
た業績と、自分の持つスキルセットに焦点を当てます。レジュメの後の項で書
くことの繰り返しにならないように注意する必要があります。

【例1】
<>
* 5 year experience on designing conductive polymer devices, holding
two US patents.
* Proven ability to design and implement highly effective experiments.
* Outstanding multi-tasking skills.
* Japanese/English bilingual.

上の例では箇条書き形式で書きましたが、段落形式という書き方もあります。

【例2】
<>
5 year experience on designing conductive polymer devices, holding two
US patents, Japanese/English bilingual, proven ability to design and
implement highly effective experiments, and outstanding multi-tasking
skills.

個人的には、レジュメは例1のような箇条書き形式で書くのがベストだと思い
ます。理由は、なんと言っても見やすいことです。Summary of
Qualifications に限らず、レジュメでは、段落形式でだらだらと書くより、
箇条書き形式で書くことをお勧めします。

職歴(Professional Experience)は、レジュメの中でも最も重要な項目です。
ここでは、ただ単にどういう仕事をしたかを書くのではなく、どんなプロジェ
クトに携わってどのような業績を挙げたのか(Accomplish-oriented)をアピー
ルする必要があります。また、仕事を通じてどのような技術を身につけたかを
述べることも重要でしょう。下の例では、最初の項である問題を解決したこと
を挙げ、2つ目の項で、仕事を通じてどのような技術・知識を身につけたかを
書いてみました。素晴らしい例ではないかもしれませんが、職歴の項目を書く
場合には、ただ単に自分の仕事(Responsibilities)だけを列挙するのではな
く、Accomplishments, つまり何を成し遂げたかを書くように努めると、良い
レジュメになります。

【例】
<>
Applications Specialist, KAGAKUSHA, INC.
San Jose, CA, Sep. 2002-present
* Completed more than 30 challenging instrument acceptance tests,
leading to successful completion of installation of instruments.
* Have carried out microscopy/spectroscopy on various materials
systems such as Si-based devices, semiconductor hetero-structures,
magnetic multi-layers, nano-structured materials, developing strong
materials characterization skills and solid understanding of electron
optics.
* ......

また、アメリカ人の知人に何度かレジュメを見てもらって学んだことは、箇条
書きで書く際に、各項目に主語である “I” を書かないことです。例えば上
の例で言えば、最初の項目の文章をキチンと書くならば、I completed... と
始めるのが正しいのですが、“I” は書かずに Completed... と始めます。
また現在進行中のことであれば、I am consulting with... とは書き始めずに
Consulting with... と始めるようです。

RA/TA 以外の職務経験がない場合は、Professional Experience の代わりに
Relevant Experience & Employment という項目を作れば良いと思います。
この場合も同様に、どのような仕事をしてどのような技術を身につけたのか、
あるいはどういう成果を出したのかをまとめます。

【例】
<>
Graduate Research Associate, Prof. XYZ Group,
ABC University, ABC, CA, 2001-2003
* Carried out research on wide-bandgap GaN semiconductor,
and developed skills on thin film growth, and device fabrications.

レジュメに関してはこれくらいにしたいと思います。インターネット上にたく
さんのサンプルがありますので、是非調べてみてください。私も参考までに書
いてみました。実際に書いてみると中々難しいものですね。コメント・批評な
どあれば、よろしくお願いします。
http://home.comcast.net/~tykaoki/resume/resume_sample.pdf


今回のエッセイへのご意見は、こちらへどうぞ。
http://kagakusha.net/modules/weblog/details.php?blog_id=121


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
自己紹介
───────────────────────────────────
青木敏洋
2000年春に熊本大学にて材料科学の修士号後、2000年秋にアリゾナ州立大学材
料科学・工学系大学院に留学し2003年秋に材料科学・工学のPh.D.を取得。ポ
スドクを経て、2004年秋から日系アメリカ企業で仕事をしている。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集後記
───────────────────────────────────
先日、ニューヨーク州ロングアイランドに出張で行った際に、接待でお客さん
を夕食にお連れしました。お客さんのリクエストでロブスターをご馳走してく
れると言う高級レストランに行ったのですが、大きなレストランのダイニング
エリアは空っぽ。火曜日の晩と言うこともあったかもしれませんが、お客は私
達4人だけでした。そのレストランにいた2時間ほどの間に、レストランにやっ
てきたのは、私達以外に2人だけでした。不景気の影響で少し高めのレストラ
ンの売り上げはかなり落ちていると聞いていましたが、それを目の当たりにし
た瞬間でした。まあ私達は美味しいロブスターをレストランほぼ貸し切り状態
で楽しんだわけですが。オバマ新大統領の下、この不景気を脱出しようと大型
の経済活性化案が出ております。この政策で国の赤字、借金が増えるため反対
派勢力も多いですが、何とか経済が活性化され経済が上向くことをただただ祈
るばかりです。(青木)

先日実施したアンケートでもご意見を頂きましたが、この経済不況が、どのよ
うにアメリカ経済・サイエンス界に影響をもたらすのか、多くの方の関心を集
めています。それに関連して、杉井さんが「時事ニュース:アメリカ景気対策
法案が成立、サイエンス関連は?」と題してまとめてくれました。カガクシャ
ネットのウェブサイトより、ぜひご覧下さい。
http://kagakusha.net/modules/weblog/details.php?blog_id=120
(山本)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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プロフィール

TOSHI@PHX

Author:TOSHI@PHX
2000年に大学院留学のために渡米、波乱万丈のアメリカでの16年間をよき伴侶(はっぱ)と息子(2ヶ月で渡米、現在高校2年生)と共に乗り越える。フェニックス、ボストン、そしてフェニックスを経て現在、カリフォルニア州アーバインに生息。

いつか、アメリカンドリームをかなえることを夢見つつ、今日も研究室で実験に励む。

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